環境問題

幼稚園 前田千裕

  環境問題      環境問題というと、考えなければならないけれど大きなテーマだけに自分ひとりの力ではなんともできないので、これまでは少し遠い問題だと感じていました。しかしこの度第一子を授かり、自分が死んだ後もこの子やそのまた子供の未来に直接影響することなのだということを強く感じるようになりました。何十年後・何百年後の地球を汚染された悲しい環境にしたくない。そこで暮らす人々が皆笑顔でいてほしい。   それには国や専門機関の活動はもちろんのこと、企業や個人レベルでもできることはたくさんあると思います。そのひとつにゴミ問題があると思います。ひと昔前と比べればかなりリサイクル化が進んではいますが、まだまだ自治体によってばらつきがあり、そこをもっと改善すればまだまだゴミの減少を期待できると思います。   例えば一部の自治体でコンポストを奨励していますが、これなどはとてもよい取り組みだと思います。また、製品の安易な低価格化も簡単にものをすてる風潮を生み出しています。修理するより新しく買ったほうが安いことも多々あります。これからの企業は売って終わりではなく、その先のメンテナンスにも責任をもち、消費者の負担が少なく修理できる体制を考えていくべきではないでしょうか。もちろん生産段階で高い品質を保持し、不良品・リコール品をださない努力も必要です。また最近の傾向で、売れないとわかっている色の製品を敢えて作り、他の色の製品の売れ行きを伸ばすこともしているそうですが、これも感心しません。ひとつムダなものを作れば、ひとつゴミは増えるのです。ゴミが増えれば環境は確実に悪くなります。企業は製造過程での産業廃棄物・河川・大気汚染をなくすのみならず、そういった製品製造の姿勢、販売の姿勢をも含め考えなければならないと思います。   また、省エネルギー化も限りある資源を考えればすぐにも取り組むべき問題であり、エコカー減税などはよい政策だとは思いますが、そのためにまだ使える車を処分したり、エコをうたった新しい製品を買うためにまだ古くもないものをすてるのはどうかと思います。エコとは追求すればするほど企業利益は損ないます。今の時流に反することになりますが、ただ安価な製品を提出するだけではなく、長く使えてメンテナンスも安価でできる高品質の製品を生み出すことが大切ではないでしょうか。