21世紀簡素で質を重視する循環社会の新提案

奇古堂不流茶敘負責人 沈 甫翰

4Sの提唱    
1.Selection (選択)
2.Slow (深思熟慮)
3.Simple (簡素)
4.Small(必要最低限)

私達は、日常的に快適で便利性に富んだ生活感強の恩恵を享受している事が、私達をして知らぬ間に環境保全の加害者になったかもしれない?
今まで豊かな生活を過ごせたのは、大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムに支えられてきたのです。

日本には、2008~12年の5年間の温室効果ガス排出量を1990年比の6%削減する義務を負うことになり、「循環型社会形成推進基金法」ではReduce(発生抑制)、Reuse(再使用)、Recycle(再利用)の3Rを明確に位置付けたが、20世紀型の「大量採取、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会」に代わる「持続可能な簡素で質を重視する循環社会」の実現が21世紀の重要課題であるべきと確信します。
ならば地球環境問題を企業、政府の取り組みをただ見守るだけでなく、各個人がライフスタイルのレベルで取り組む問題として、これ以上地球を壊さない努力、回復させるにはどうすべきか、「一人の百歩よりも百人の一歩」を充分に認識し、省エネ、省資源等身近な所から実行していく事です。

今、温暖化防止を自ら進んで実行に望もうとする姿勢や意欲に缺けるのが実体だと思われます。但し、容器包装ごみの発生そのものを抑制出来るのは、やはり利用者がペットボトル等をなるべく使わない事です。
特に「PET TEA DRINK」飲料は便利さがゆえ、茶葉を使わずに食卓や職場まで持ち込まれ、役所でも人手不足が平常に使われ、環境問題の公開シンポジュウム、イベント等にも見受けられる現状です。矛盾ではないでしょうか?まさしく知らぬ間に環境保全の加害者になったかもしれない?

3Rイニシアティブ閣僚会合では…?政府から率先実行すべきではないでしょうか?便利さがゆえに取り返しのつかない代価を払っているのではないでしょうか?
今迄の企業、政府の取り組みだけに頼らず、各個人がライフスタイルのレベルで実行できる4Sを提案致します。

  1. Selection(選択)なるべく環境に負荷の少ない、省エネルギー、省資源で長期使用可能なものを最優先に考慮しましょう。
  2. Slow(深思熟慮)日々の生活では、立ち止まって考える余裕さえなく、又スピードを競う現代社会では、「見落とし」、「無駄使い」が多くむしろ冷静な判断力が必要となりじっくりと深思熟慮し、効率を優先的に考えて下さい。
  3. Simple(簡素)最大限に単純化(簡素化)されたのを選びましょう。

~「素にして贅なり、純にして極なり」~

  1. Small(必要最低限)
    只の多少・大小の問題ではなく、必要最低限(Limit)を指し、浪費を防ぎ環境負荷の低減を目指します。

今後、4S3Rを併用し普及させ実行してゆけば、利用者も更に温暖化防止対策を共感し、過去、無意識に環境を考えない買物等を自制すれば企業も巧妙な宣伝効果が得られず、自粛せざるを得ないでしょう。
奇古堂は長年お茶を介して環境問題に取り組んできましたが、個人の力ではなかなか進まず、なんで風流なお茶事でエコロジーを云うのかと…。云う小言も後から耳に入ります。

最近、年金、増税、財政赤字等がよく討論されていますが、なぜ浪費を少なくする事も一緒に考えないのでしょうか?
市町村による容器包装ごみの分別収集、選別保管には、2003年度で約3000億円の費用が掛かっているといわれ、日本では税金投入型システムで事業者側には重荷にならず

利用者にも国で払っているので痛くもない。恐らく年間何兆円かの余計な支出を必要とすると思われます。ごみ処理、余計な包装、物流、販売、リサイクルに掛かる費用を含めば、大差はないと想定できます。それも年金が減る要因の一つと思われます。

"生活向上は、環境保全から"
皆で頑張りましょうね、環境省も後押しをして下さい。
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"守ろうよ、私の好きな地球だから"