日本では「花」といえば「サクラ」、「花見」といえばやはり「サクラ」。
日本では、その年に初めてサクラの花が咲く日を予報して、全国の地点を結んだ線を「桜前線」と呼ぶ。その桜前線の予報も各地の染井吉野によって行われている。
サクラの語源説はいろいろあるが、「咲く」に「ら」という接尾語がついたという説が有力で、「ら」は親愛の情や感動の表現に使われていた。
寒い冬が終わると、暖かい春がやってくる。空気が和らぐこの時期、桜の木は数日のうちに満開を迎え、そして短いあいだに雪のように静かに散ってしまう。
花時が最も美しいだろうが、「花吹雪」となって散る姿にも風情があるし、咲いた後にひろがる新緑の「葉桜」もまた捨てがたい。
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